日ごろのメンテナンス

ユーザー車検に受かったからといっても、車が全く安全だと証明されたわけではありません。
毎日安全に走行する為には、日常からのメンテナンスが重要です。
適切なメンテナンスを行う事により、安全な走行が出来るだけでなく、エンジンを快適な状態の保持や、燃費の向上にもつながります。
日常からのメンテナンスを行うようにしましょう。

・タイヤの空気圧は正常な数値に保持しましょう。
タイヤの空気圧が正常でないと、タイヤのカタベリを発生させる他、燃費も悪化します。
また、タイヤ自身の能力を発揮する事もできません。
車を走行する前は、絶対タイヤの状態をチェックしてください。
また、タイヤの期間を決めてローテーション(タイヤを前後左右で入れ替える)する事もお勧めします。
サスペンションを変えたときなど、外側はそれほど磨耗していないのに、内側だけが異常に磨耗していたりするときがあります。
いくら外側のタイヤの溝が十分に残っていても、内側のタイヤの溝が浅ければ,ユーザー車検では合格にはなりません。
内側だけのカタベリがあるようなときは、ローテーションしてもタイヤの内側は再度内側に配置されます。
よって、カーショップ等でホイールからタイヤを外し、左右を入れ替えると内側と外側が入れ替わるので、最初の状態よりも長期間タイヤを使用することができ、経済的にも有効です。

・エンジンオイルはメーカーが提示している走行距離や使用期限を守って交換しましょう。
エンジンオイルが劣化すると適切な油膜を生成する事ができなくなり、エンジンのシリンダーを劣化させる事になり、燃費の低下やエンジンの不具合に直結します。
走行距離が長くないケースでも、エンジンオイルは時間によって劣化してしまいますので、提示された期間ごとに交換しましょう。
長い期間エンジンを動かさない状態だと、シリンダー内などに張った油膜がなくなってしまいます。
油膜が張ってない状態でエンジンを動かすと、シリンダー内を劣化させてしまう場合があります。
長期間エンジンを動かさない事があっても、定期的にエンジンを数分間かけたり、少しだけでも走行したりしましょう。
また、定期的にオイルもチェックし、漏れがないか確認しましょう。

・自動車に使用されているオイルは数種類あります。
エンジンオイルの他にもオートマチックオイルや、パワーステアリングのオイル量もチェックしましょう。
大幅にオイル量が減少している場合は、オイル漏れも懸念されますので、ガソリンスタンドやカーショップなどでチェックを受けてください。

・ブレーキオイルもこまめにチェックしましょう。
ブレーキパッドが磨耗してくるとブレーキキャリパーのピストンが出された状態になるので、ブレーキオイルが減少してきます。
ブレーキオイルの量が減少してきたときは、ブレーキパッドをチェックしましょう。
ブレーキパッドが磨耗してきたら、できる限りすぐに変えましょう。
また、ブレーキオイルが減少してきたのに、ブレーキパッドが磨耗していない場合は、ブレーキオイルの漏れが懸念されます。
ディーラーやカーショップなどでチェックを受けてください。

・ライトやウインカー、車幅灯などのランプ切れはすぐに気が付いたり、自分でチェックできたりしますが、意外とブレーキランプのランプ切れは1人ではチェックしにくいものです。
適宜、友人に見てもらったり、ガソリンスタンドやカーショップなどでチェックしてもらったりしましょう。

・エアクリーナーは泥や埃などが堆積しやすいところです。
こまめに掃除をし、エンジンに空気の通り道を確保して、送り込みやすい状態に保持してください。

数点メンテナンスの手法をあげましたが、日常的に自動車の状態には注意するようにしましょう。
いつもと違う音がするなど、いつもの走行状態と異なっていると感じた場合は、すみやかに点検・整備を行ってください。