お洒落な雑貨といえば、「北欧雑貨」を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。 機能的で使いやすく、シンプルなデザインだけど、どこか遊び心溢れる北欧雑貨は、日本で密かなブームとなっています。 北欧雑貨を象徴する北欧スタイルは、どのようにして生まれたのでしょう。 20世紀より前のヨーロッパの建築やデザインは、権力者の思うがままに、富と権威の象徴となっていました。 その後、次第に使いやすさが重要視されるようになります。より機能的なものが求められるようになり、「機能主義」が生まれました。そんな機能主義スタイルを上手に表現するために、多くの建築家が学んでいたのがドイツの「バウハウス」という造型学校でした。 北欧スタイルは、この機能主義やバウハウスの影響を強く受けています。 1920〜1930年代には、北欧スタイルの基盤を作った建築家がどんどん活躍していきます。 1950年代には、北欧スタイルの巨匠とも呼ばれるデンマークの建築家であるアルネ・ヤコブセンや、家具デザイナーであるハンス・J・ウェグナーなどが次々と作品を発表していきました。 1954年には、北欧家具の見本市がアメリカで開催されました。 また、ジョン・F・ケネディが使用していたとして、ハンス・J・ウェグナーのラウンドチェアが大きな評判となりました。 こうしてアメリカで話題となり人気を得た北欧スタイルは、アメリカだけではなく、瞬く間に全世界へと広がっていくことになったのです。
インテリアや雑貨の世界でブームとなっている「北欧スタイル」。 北欧雑貨はどれもシンプルでナチュラル、清潔感あふれる仕上がりになっていて、私達日本人の感覚に取り入れやすいものですが、全て北欧雑貨で揃えようとすると、とても大変ですよね。 お部屋を北欧スタイルにしたいといっても、全ての雑貨類を北欧製にする必要はないですよ。 今のスタイルをそのまま活かしながら、上手に北欧スタイルを作りましょう。 お部屋に入って、まず目にとまるのは、大きな家具ですよね。 一目見て北欧デザインだと分かるような、シンボル的な家具をお部屋に取り入れてみましょう。 家具には色々なものがありますが、北欧スタイルが表れる家具といえば「イス」があります。 日本ではイスにこだわりを持っている人は少ないかと思いますが、北欧では多くのデザイナーが色々なイスをデザインしていることから分かるように、イスはインテリアの一部として大切に考えられているのです。 北欧スタイルのイスを一脚お部屋に置いてみるだけで、お部屋の印象がガラリと変わりますよ。北欧のイスは、お洒落なだけでなく、座り心地も良いものばかりです。 癒しの空間を作ってくれること間違いなしですよ。 もう1つ、北欧雑貨の象徴といえる雑貨があります。「照明」です。 北欧の国々は1日の日照時間が短くて夜が長いため、照明を使う割合が多く、照明に対する意識がとても高いのです。 北欧スタイルの照明といえば、優しい温もりが感じられる「木」で作られた照明が素敵です。 例えばスウェーデンのデザイナー、ハンス・アルネ・ヤコブソンがデザインした照明では、薄く切ったパイン材を丸くして重ねた構造になっており、光を通して陰影の美しさを楽しむことができますよ。 ダイニングテーブルの上に取り付けるなら、天板から60〜80cmの高さに設置しておくのがおすすめです。